2016.02.23 : Essay

ラピズラズリ

ラピスラズリ (lapis lazuli) は、人類に認知され、利用された最古の鉱物由来の顔料と言われ、夜空のように煌く星がちりばめられた深い透明な青が美しい鉱石です。英語名「ウルトラマリン(Ultramarine)」と呼ばれるのは、原産国のアフガニスタンから海を越えてきた青との意味があると言われ、深海へと降り注ぐ光のような心を揺さぶる青です。

和名では「瑠璃(るり)」といい七宝「金・銀・瑠璃・玻璃(はり)・硨磲(しやこ)・瑪瑙(めのう)・珊瑚」のひとつです。正倉院の宝物の「紺瑠璃杯」は、ペルシャからシルクロードを経て奈良時代に伝来したとの説があるコバルトで発色された美しいガラスで作られたコップで、ガラス質のことも瑠璃と呼ばれています。

ラピズラズリには邪気を退け、邪念、不安、怒りや嫉妬を払い除く力があり、自分の進むべき道に迷った時などに身につけると良いとされ、時を越えラピズラズリの青に魅せられた人々は、この「聖なる石」に多くの祈りを込めます。

シリアの砂漠から空を渡り届けられたラピズラズリのビーズ。山珊瑚のビーズと併せてネックレスにしました。
変わらず美しい青、そして今、遠いシリアへ想いを馳せます。

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2016.02.14 : Essay

2月14日

Happy Valentine’s Day   with Lots of Love
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2016.02.08 : Essay

光の春

立春を過ぎ、乾いた冷たい風がおさまり、静かな2月の午後、そのキラキラとした陽だまりにちいさな春を感じます。2月を「光の春」とも呼びます。

「光の春」はロシアで生まれた言葉 ”весна света” (ベスナー・スペータ)です。長い冬の厳寒のシベリアで色のない荒涼とした世界に光が注ぎ、光が氷を解かし、その輝く雫が命の水となって春の兆しを感じさせる「光の春」が2月です。そして、3月は「音の春」と呼ばれ、小鳥のさえずり雪解けの川の流れは春の訪れを音で伝えます。
光と音で季節のめぐりを表した美しい言葉たちです。

陰暦2月「如月(きさらぎ)」は、萬物、自然、草木森羅万象、すべてが動き出すとの意味を持ち、また、その語源として、気候が陽気になる季節「気更来」草木が生えはじめる季節「生更来」など諸説あり、春に向かいはじめる季節を意味しています。

人々はこの季節に想いを込めていることが言葉から伝わります。

 

梅二月ひかりは風とともにあり〉 西島麦南

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