2016.10.31 : Essay

光注ぐ教会

一瞬に輝く夏を過ごし、長く暗く冷たい冬を過ごすフィンランド人は、「光(VALO)を闇(PIMETS)」の間で生きているともいわれています。

フィンランドで最も美しい光の教会と称えられる、ユハ・レイヴィスカの代表作、1984年に完成した「陽光」と名づけられたミュールマキ教会(Myyrmäen kirkko)。
北の地、フィンランドの低い角度から射す光が、その仰ぎ見る空から注ぎ落ち、木漏れ日のように白い空間を柔らかく包み、光は空間に生命の息吹を与えます。重なる壁面とタペストリーは光と影を演出し、光のシャワーは季節によりその角度を変え、空間をドラマティックに変えていきます。「光と音の建築家」と称されるユハ・レイヴィスカの白い空間は、光と影を絶妙なバランスで作り上げられています。ユハ・レイヴィスカ自らがデザインした「浮遊する照明」は、幾重にも重なるシェードは光を反射し合い、浮かぶ灯はメロディを奏でるようです。

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