2016.01.11 : Essay

青いカバ

かわいらしく少しユーモラスな青いカバ。レプリカをミュージアムショップで購入しました。古代の人々の想いが伝わる小さな置物です。

紀元前2000年頃制作の古代エジプトの陶器のカバは、墳墓から多数発見されています。諸説ありますが、カバは復活再生の守りだと考えられているようです。
古代エジプトでは青は、ナイル河の象徴、天空、水、生命の色と言われていました。ラピスラズリやターコイズはエジプトには鉱脈がなく希少鉱石で入手困難なため、古代エジプト人の優れた技術によりこれらに変わる人類最古の人口合成顔料を、孔雀石(マヤカイト)などの銅を含む鉱物から作りだしました。この青はエジプシャンブルーと呼ばれ、釉薬として陶器などに使われ、濃淡のある青を作りだしたとされています。
カバは出産と多産を連想されることから未来永劫の繁栄を祈り、青に染められたカバに生命の限りない誕生への願いを込め、来世への旅立ちの護衛とし共に埋葬されたのでしょう。

青いカバはルーブル美術館だけではなく、大英博物館では「ヒッポ」メトロポリタン美術館では「ウィリアム」、日本中近東センターの「ルリカ」などと名づけられ、様々な美術館や博物館で青いカバはマスコットになっています。

 

青いカバの置物の写真

このページのトップへ